素鷲神社

地元の方には「天王さん」と呼ばれ親しまれている素鷲神社。
御祭神は建速須佐乃男命(たけはやすさのをのみこと)と奇稲田姫(くしいなだひめ)。
ご案内いただいた地元の脇さんから「そが」でこの字を書くのは珍しいとのお話を聞いたが、松山市に住む筆者の近くにもこの字の素鷲神社があり、もちろんその神社も御祭神さまは建速須佐乃男命。で、「天王さま」とかつてはよんでいたという所までお話が同じ! 帰ってから調べると松山市内にもこの字の素鷲神社がわかるだけで10社以上もあり驚いた。
しかし、この山の中の素鷲神社は桁違いに立派である。
Google MAPで見ても行くのが躊躇われるような山の中に、このような立派な造りの神社があるのにびっくり!! そして、この境内の清々しい事! (いかにもスサノオ様) 私はスピリチャルな面にはとんと疎いが、この場は紛れもなく「気」が良いし空気も美味しい!

拝殿も素晴らしいのだが、何より本殿の細工が立派!
失礼ながら、この田舎でこれだけの神社を維持管理するには相当のお金がいるはず! 本当に深い深い山の中にあり、農業や林業のみでこれだけの社殿をつくるのは無理だと思われる。どうしてこんな場所に? という謎が禁じ得ない。
鳥居の近辺にある石柱に刻まれたいわゆるスポンサー名を見ると、四国中央市以外の皆様方からのご寄進が・・・
その素晴らしい本殿であるが、一本木の欅をもって造営されたと伝えられている。四面唐破風を設えた精巧な造りで稀有の社殿。
本殿だけでなく下写真のように摂社までが本当に素晴らしいつくり! (摂社かと思っていたら、宇摩地方唯一の出雲神社もあった)
この辺り独特の緑泥片岩を用いた石積も美しい。

この神社に来る時に、サクっと車で駐車場に来てしまったが、神社入り口まで徒歩で戻ってみる。

神社入り口近くに、このような小さな祠がある。よぉぉぉく見ると、祠の中に修験道者かと思われる方が彫られた石柱がお祀りされていた。私1人で来ていたら、絶対に見過ごすようなこの祠の中の修験道者についてまた話が盛り上がる。ご案内いただく地元の方も参加している調査メンバーも、全員古代史や自然科学などの分野に秀でていて、それぞれの考察が深く楽しい。
そして、神社入り口を越えてさらに先を見ると、激坂の果て(?)に鳥居が見えた。なお、その先には聖地である塩塚高原が見えるそう! 登るしかない!


登り終えると、鳥居があり広場的な場所があったが、その先にもずっと参道が続いていて、地元の方に聞くとこの道は塩塚高原に続いているそうだ。
なんでも、この素鷲神社は塩塚高原を守っているという事で、塩塚高原のお山こそが聖地であるという事らしい。昔はお祭りの際にはこの神社から神輿が塩塚高原まで出ていたそう。。
塩塚高原も謎深いのだが、塩塚高原からは四国4県が見渡すことができ、四方の海も見えるとか・・地政学的にも大変重要な場所だったと推測され、その麓であるこの神社は様々な意味で重要な場所だったのではないかと思われる。
お祭りといえば、この神社で10月に行われる秋祭りの神楽が素晴らしいらしく、公家装束の少年(乗り子)が屋台に乗り、笛や鉦で神楽囃子を奏でるそうだ。その様子は四国中央市の無形民俗文化財に認定されているそうだ。
